INDIA(CHENNAI) 1998.10.2〜10.8

10/2(土) 出発の日

飛行機はマレーシア航空。ペナン島経由でクアラルンプールに到着。
約1.5Hの乗り継ぎ待ちを経てチェンナイ(マドラス)行きのボーディングが始まる。
周りはインド人ばかりで、映画で聞いたインドの言葉が飛び交っている。

ちなみにマレーシアの空港は前回(3ヵ月前)よりも日本語の表記が増えていて
日本人の利用者の多さがうかがえる。
乗り継ぎの時間内にリコンファームも済ませることができた。

機内食のカレー(結構辛かった。でもおいしかった)を食べ、少し眠ったあと
チェンナイに到着。空港は雑然としており、入国審査も外人・インド人の表記は
全く関係なく、平気で割り込んでくるインド人も多数。前の欧米人と同様に割り込まれないように
道をなるべくふさいで並んでおく。無事審査を済ませ、ロビーにでるとまたすごい人。
とりあえず両替をして(100US$→4128RPS)インフォメーションで電話を借りる。
(一回ダイヤルしてフックを押した後
通話が可能になる)周りの雑音で相手の声が聞き取れなかったが、YWCAに、
名前と今から行くことを伝えてプリペイドタクシー乗り場へ。250RPS。
タクシーまで案内してくれたお兄さんにチップを要求されたが、250RPSも出してるのに!
と思って、とぼけて握手してみたら、あっさりあきらめて去っていった。
YWCAは空港から30〜40分ぐらいのところにあった。
夜なので見えにくかったとはいえ、途中には野良犬やヤギ、牛、人などたくさんいるのがみえ、
通りに並ぶ家は貧しい感じで(中心に近づくにつれ、マンションや大きな家もあった)
においも含めて、インドに来たことを実感。
ちゃんと連れていってもらえるか多少不安だったけど、無事YWCAに到着。



予約はちゃんと入っていた。
フロントのお兄さんにラジニカーントの映画を観て来たことを言うと、
彼も大フアンだと喜んでいた。ロビーのTVでやっていたインド映画を観たかったけど、
夜も遅いので(たぶん12時半ごろ)部屋に行く。
116号室はファンもついていて、トイレ・シャワーもある。よかった。
いくらかわからないけど、まあ安いに違いない。


10/3(日) チェンナイ迷走

朝から暑くてファンをまわしていないと汗だくになる。
正確な時間がわからないので、適当にロビーに降りると、ちょうど8時。
朝食の準備ができたようだったので、レストランに入る。
小トースト2枚、バター、ジャム、オムレツ、プーリー、カレー、コーヒーと
朝からボリュームたっぷり。周りを見ると結構年配の人が多い。なかなかおいしかった。



街を見たいので外にでてみた。とりあえず近くにエグモア駅があるようなのでその方向に進む。
でも道はでこぼこで、カラスがごみをつついていたり、
たくさんのオート(バイクタクシー)や車の排気ガスがすごいので、
歩いて回るのは無理かもと思う。公園の横でなんか市場みたいだなあと思いつつ、
駅の方向を尋ねると、この道だという。
市場ではなく、そこに住んでいる人たちの
小屋が並んでおり、はだかの子供たちが走り回っている。
まだ朝早いからか、物乞いをしてこない。
こぎれいな人が通りかかったので、ついていくと駅についた。
駅の裏はあまり歩かない方がいいかもしれない。

駅の正面に回ってチケットをかい、ホームへ。
女性専用は9.10両目と書いてあるのでそこに乗ることにした。蒸し暑い。
でも周りのインド人はあまり汗をかいていない。
日本人だからといってあまりじろじろ見る人がいないのは、インド人もシャイだからだろうか???
やがて列車がきた。確かに女性専用だけど、ぜったい切符かってないやろ!
という感じの親子連れたちが地べたに座り込んでいて、結構どきどきする。
胡散臭そうに見られるが、インド慣れしてる感じで席に座った。
列車からみると、バラック小屋もなかなかいい絵になる。1駅だけ乗って降りた。
切符の回収はなし。
検札もなかったので乗り降りし放題だ。

この駅の近くに現地ツアーの会社があるはずなので、
人に尋ねながら(英語の通じる人は少ない。
あるホテルのガードマンが張り切って教えてくれた)TTDC(ターミルナードゥ州政府観光開発公団)
はわりとすぐにみつかり、明日のマハーバリプラムへのツアーを申し込んだ。

まだ時間も早く、しかも日曜なのでお店もしまっているところが多いだろうと思い、
急遽MGRフィルムシティにでも行こうと思い立つ。
オートに乗り(40を30RPSにしか値切れなかった)アンナサライへ。
オートは最初の交渉が面倒だけどなかなか快適だ。街の風景もよく見れる。
アンナサライにつくとこれからどこに行くかと聞かれ、
フィルムシティ行きのバスに乗りたいというがなかなか理解してもらえない。
運転手は道端にいたおじさんになにか尋ねている。
彼も私にどこにいきたいか聞いてきて、フィルムシティというがわかってもらえないので、
ラジニとか映画とかいってみる。すると理解できたのか、彼は紙にAVMとMGRと書き、
運転手になにか話している。きっとラジニが撮影したところを見たいんだとかなんとか
話してたんだと思う。やがておじさんは私についてくるように手招きした。

道の真ん中でバスを待つ。おじさんは何度もバスをとめ、なにかを尋ねていたが、
どのバスも違うらしく、交差点のど真ん中まででてバス待ちをすることになった。
やがて17番のバスが来て、これに乗れと言われ、乗り込む。
車掌さんになにかを告げ、おじさんは手をふって見送ってくれた。
チップも要求せず親切にしてもらった。いい人だ。

ローカルバスはそんなに乗り心地も悪くない。
車掌さんの前の席が空いていたのでそこに座らせてもらった。2.5RSと非常に安い。
でもどこにいくのか不安だ。20〜30分ほど乗ってようやく「ここだ」と言われて降りると、なんか違う。
AVMスタジオをかいてあり、たくさんの人が映画を観る為に列を作っている。(しかも全員男性)
MUMMYというハムナプトラっぽい映画をしているようで、一瞬観ようかと思うが、
別にインドに来て洋画をタミル語でみることもないかと思い直し、
しかたないので移動することに。今いる場所がわからなかったので、
地図で確認しようと「AVMスタジオはこの地図でどこ?」と聞いてみるが、
周りにだれも英語の分かる人がいなくて、それどころか、あまり日本人がこないのか、
みんなあいつに聞け、という感じでたらいまわし状態、である。
すっかり困っていたけど、ようやく一人が隣の敷地を指差した。
え?と思ったけど、どうやらAVMスタジオはとなりだったようだ。

歩いていくと、ガードマンに予約したか?と尋ねられ、今日は日曜だから入れないよといわれる。
でもとりあえず彼は特別パスを作ってくれ、中で聞くようにといっていれてくれた。
少し歩いたところにいたおじさんにパスを見せると、部屋の中にいれてくれた。
そこには女性がいてビデオを見ていた。「May I help you?」彼女はにっこり微笑む。
女優さんだろうか??
なぜここにきたかを説明する。するとやはり日曜なので見学はできないということだった。
せっかくなので一緒に記念写真をとり、地図で今いる位置を教えてもらう。
「明日またいらっしゃい」と言われ、おじさんにバスのターミナルまで送ってもらった。



17番のバスにのり、再びアンナサライへ。帰りは2RPS。
CITYBANKの近くでおり(CITYBANKって便利。日本語の表記もあり使いやすい。)
スペンサープラザが開いていたので、中をぶらっと見て周る。
パンジャビドレスとかかわいいのでかって帰ろうとおもう。
ファーストフードとかCDショップ、民芸品店やスーパーなど、
この一軒で全部揃いそうなぐらいたくさんのお店が入っている。
ちなみにインドのファクトリー製品(お菓子とかテープなど)にはたいていきちんと
値段が印刷されているので、ぼられることはないと思う。
スーパーでジュースを買ったあと、欲しかったビンディを発見。
5〜30RPSまでいろいろあったけど、11個、155RPSで購入。
CDショップでは荷物を預け、中に入る。
結構広くていろんなジャンルがあったけど、やはり一番混んでいるのがRegionalのところ。
ラジニ映画を始め、タミル語の音楽がたくさんそろっている。
2つ値段が表記してあって、タミル州のはタミル州内で買うと安いようだ。
3本映画音楽を購入。

インド政府開発公団のツアーもみたいとおもって、店をでてあるいていく。
途中母親に急かされた子供が「おなかすいた、おなかすいた」と(多分)いって
目の前をうろちょろしたけど、母親のやり方がきたないので無視して歩く。
でもせっかくいったけど、日曜なので休み。
しかたなく近くのホテルのロビーで休憩したあと、再びスペンサープラザへ。
シルクのパンジャビドレスを購入。ちょっと高かった(2700RPS)けど、まあいいか。
ここであれこれ見せてもらったあと、スーパーで少し買い物をして、バス停まで歩く。
通りに面したお店のお兄さんが声をかけてきたので、エグモアまでのバスを聞くと、
まさか話し掛けられると思ってなかったのか、あわてていた。
別の英語のできる人が24番だと教えてくれる。

通りでバスに飛び乗って、エグモア駅に到着。近道しようと駅裏にいくが、
この時間は稼ぎどきなのかたくさんの子供が「つぼ」をもってうろうろしている。
犬も見慣れぬ外人に吠えるので、こわいので物乞いの子供たちを追い払わず、
一緒になって歩いていく。でも服をひっぱったりとかそんな手荒なことをしないのが、
なんかすれてなくてかわいい。

YWCAに到着。晩ご飯を頼み、部屋に帰って休憩。

晩ご飯はビュッフェ形式。給仕の人に写真を撮らせてほしいと頼むと、きちんとポーズも撮ってくれた。
辛かったけどおいしかった。
メニュー CABBEGE CHOWDER SOUP
CHAPATHIS
PLAIN RICE
BAIMAH DAL
BRINJAL TOMATO MASARA
BEETROOT CARROT PORIAL
CURDS PAPAD PICKLE→まるで和菓子のようなほのかに甘い粟餅風のもの。
ICE CREAM
水はやはりこわいので、ペプシを頼む。おなかいっぱいになった。


10/4(月)マハーバリプラム&カーンチプラムツアー

目覚まし時計の見間違いからあわただしく始まった一日。
昨日買ったマンゴージュースは冷えていなければ甘いだけのどろっとした飲み物だった。
テレビがないので退屈しながら、そろそろ出かける用意をしようとした時、停電した。
5分ぐらいして復旧。外を見れば少し雨が降っていた。

今日はマハーバリプラム&カーンチプラムへのツアーに参加する。
6時すぎにホテルを出て、オートを捕まえる。
一人に掛け合っていると後からきたもう一人の運転手が20RSでいい!といったので、
そちらを利用した。雨もあがってきた。TTDCの前に横付けしてもらいツアーの受付を済ませる。
併設のレストラン(屋根と椅子、机があるだけ)で待っていると、けっこう参加者は多いようで
インド人家族(それも身ぎれいで、裕福そうな)がたくさん来た。食事が始まる頃に欧米人の
女性3人がきて、私を含めてインド人以外は4人になった。
インド人の子供がめずらしそうにこちらを見ている。食事は朝からターリー。
おかゆのようなご飯にカレー、アッパム、あげたポテトのようなもの、
得体のしれないどろっとしたもの。
アッパムはあまりおいしくなくて残した。みんなカレーのおかわりをしたり、朝から結構食べる。
食後のコーヒーが出る頃にバスがきた。
ツアーに参加するインド人がシートナンバーをみてくれたのはいいが、
見間違えて3回くらい席を替わらなきゃいけなかった。
席の隣は、さっきのレストランでも隣だったインド人親子。
ダンナさんは銀行員らしく、子供の服もオーダーメイドという感じ。



バスは出発した。陽気なガイドの挨拶を聞きながら車窓を眺めていると、
郊外にでるにしたがって家がだんだん小屋のようになってくる。犬と牛が多い。
時々やぎがのほほんとした表情で道の真ん中に佇んでいたりもする。

やがてヒンドゥーのお寺に着いた。バスの中でくつをぬぎ、はだしで中に入っていく。
サンダルや花を売る人達がよってくるが、無視して中へ。
寺院の中を歩いていくと、欧米人の子達が呼び止められていたけど、
私は何も言われなかったのでそのまま中へ。特別室と書かれた部屋に2RS払って入る。
どうやらここはヒンドゥー教徒だけしか入れなかったようだ。
お坊さんに聖灰をもらい、違う部屋にいく。
ヴィシュナの前では銀のハチを頭にかぶせてもらっている人がいたけど、
お祈りしてもらってもきっと御利益はないので、そろそろツアーメンバーと合流しようとすると、
おじさんに呼びとめられ、別の部屋を見ろといわれる。
迷ったけどしつこいのでついていくと、別の祭壇があり、お祈りされそうになったので、
あわててその場を離れ、外にでる。
メンバーが見つからないので不安になり、バスの方に戻るが誰もいない。
運転手が、別の寺院にいったというが、席に戻って窓の外を眺めていた。
すると隣のバス(ポリスと書かれていた)の若者達が話し掛けて来た。
「どこからきたの?」「何しにきたの?」の質問に
「日本から、ラジニカーントの映画を観て、チェンナイに来たかったから」というと大喜び。
ラジニ映画のことやその他いろいろ話し、彼らの故郷、マドゥライにぜひくるように誘われたり、
出発までの10分ほど話しをした。



次に別の寺院についた。ここでもくつを脱いでおりる。
ここでは寺院の中にはいろうとしたら「ヒンドゥーだけ」と言われたので引き返すと、
さっき入ったのを知ってるメンバーが不思議そうな顔をしていた。
境内を歩き、売店をのぞくと、店のおじさんが「日本人か?空手ができるか?」
ときくので「うちの弟ができる」というと、うなずいて、ガネーシャとヴィシュヌのカードをくれた。
ヒンドゥーの人たちは入り口にいた象に鼻で頭をなでて(なぐって?)もらっていた。<
みんながでてきたのでバスに戻る。



つぎにシルク工房へ。ツアーにいる欧米人は3人ともスペインからきたそうで、
私たち4人は内部の機織りなどをみたあと、外にでてコーヒーを飲み、話をしていた。
みんな別々に来て、インド各地でボランティアをしているらしく、
もう夏休みが終わってスペインに帰るので、チェンナイ観光をしているのだという。
みんなの名前を漢字で書いてあげると喜んでくれた。
イザベルは大学生。医学の勉強をしている。21歳。
マルタはソーシャルワーカーの勉強中。23歳。
アイツィベールは学校の先生をしているといった。25歳。

さらに別の寺院へ。私たち4人の異教徒は別の建物で説明を受けた。
柱に刻まれたレリーフや彫刻はカーマスートラをテーマとしたちょっとエロティックなものが多い。
つい最近、この建物でアメリカ人が結婚式をあげたという。
案の定、チップをねだられるが、彼女達の一人がボールペンをあげたのでそれで済んだ。

ランチはバリ風の建物のレストランでとった。やはりメニューはターリーである。
インド人は朝昼晩とカレーを食べるのは事実だとおもう。
みんなは水もガンガン飲んでたけど、私は遠慮しておいた。

次にマハーバリプラムまで、1時間ほど走る。
やがて、美しい象や神殿が砂岩のようなもので作られているバーンチャ・ラタについた。
来るまで降っていた雨もあがり、みんなで写真を撮ったりして過ごした。

同じ海岸沿いにある海岸寺院へ。海からの風で彫刻は表面が削られ、形がまるくなっている。
牛だったと思うが、なんとなくユーモラスである。
シヴァのリンガや、横たわった像があったり、小さいけどなかなか見ごたえがあった。
来る時に警官の車が5台ぐらい勢いよくやってきて、
要人らしき人をガードしながら(銃までかまえて!)見物していた。結構迷惑だった。

バスで移動途中にクリシュナのバターボール(坂道に大きな岩が転がらずにとどまっている)、
アルジュナの苦行(岩に刻まれたレリーフ)を見、次にワニ園へ。このツアーは盛りだくさんだ。
雨が降っていたけど、そのまま無数の数のワニ達を見学。あまり動かないのでつまらない。

途中ガイドさんが、湖でボートに乗りたい人!と募る。大勢が手をあげたので実行されることに。
私もとりあえずついていき、ボートに乗りこんだ。



運転手は揺らしたり、急回転させたりするのでかなりエキサイティング。
となりの女の子は怖くて泣きそうだった。30分ぐらいそこで遊んだあと、
ゴールデンビーチというアミューズメントパークへ。ガイド「何分ぐらい必要?」「1時間!!」
外は結構暗くなってきた。
バスを降り、ゲートをくぐろうとすると突然の雨。スコールらしい。
しばらくまっているとようやく小ぶりになったので、中に入っていった。
STATU MAN(本物の人間が動かずに立っており、悪口をいったりすると
突然怒ったりするのがおもしろい)を見たあと、インド人家族と一緒に歩き、
なんだか壊れそうな乗り物「ブレイクダンス」に乗り込む。
するとスペインの女の子達もやってきて一緒に乗った。さっきの雨で座席はびしょぬれ。
でもだれも気にする様子もない。簡単な乗り物だけど妙に楽しかった。
そのあとウォータースライダーに乗る。
傍でみていても危険かなと思う乗り物だけど、イザベルとマルタと一緒に乗った。
ものすごい水しぶきで全身ずぶぬれ。一人で待っていたアイツィベールは
「さっき、オーストラリアの視察の人が、あんなリスキーな乗り物に乗るなんてって
言ってたわよ」とあきれていた。でも楽しかった。その後すこし園内をぶらぶらして、バスに戻る。
時間だというのにまだ誰も戻ってきていない。
外にいると物売りがうるさいので、中に入って待っていた。
バスは途中で何人か降ろしながらセントラル駅へ。ペプシと水だけかって、オートで帰った。


10/5(火) インド映画鑑賞

今日も雨。7時半に朝食をとり、ロビーでくつろいでいると、
レストランで見かけた外人のおじいさんが話し掛けてきた。
「JAPAN?チェンナイには何をしにきたの?」ラジニの映画を観て来たのだと答えると、
「彼には会ったか?」という。
「できるわけない」というと、「次来る時は私にいってくれたらいいよ。私は市長だから。」という。
どうやらチェンナイ近くの街の偉い人らしい。でもどこの街か忘れてしまった…。
フロントでラジニの映画「パダヤッパ」を上映している映画館を尋ねる。
3人ぐらいであれこれ言い合っていた後、
アブラミシアターで11時からあると判明。9:30に出てオートで映画館に向かう。
雨の為、道路はまるで川のようになっている。
歩くことは不可能。



でも地元の女の子たちはパンジャビのすそをじゃぶじゃぶぬらしながら歩いている。
カサをさしている人もあまりいない。
15分ぐらいで到着。運転手に「日本からパダヤッパを観に来た」というと喜んでいた。
「タミル語は解るのか?」と言われるが、ラジニとインド映画が
好きだから理解できるというと、うなずいていた。

窓口でチケットを買い、12時からということが判明。
12時の開始まで1時間半もの時間を過ごさなきゃいけない。
通り向かいの高級そうな店が並ぶ建物にいく。
お茶をする店もなく、仕方なくうろうろして、化粧品や薬を売っているお店に入った。
アロマテラピーの説明を聞いたり、いろいろ買い物したりして
40分ほど過ごし、映画館に向かう。すごい雨。レインコートを着て
大急ぎで屋根のあるところにむかった。入り口で待っていると、どんどんお客が増えてくる。
みんなカサをささず、ずぶぬれで雨の中、楽しそうに歩いてくる。
でもすでにぬれてるのに屋根のあるところに入ろうとするから、満員電車並みに混雑してきた。
とりあえずみんな、なぜ日本人が…という顔で一瞬見て、
目が合うと恥ずかしそうに顔をそらすのがおもしろい。南インドの人は純情だとおもう。
12時5分前にようやく開門。いっせいに入り、係の人に尋ねて2階に上がる。
Aから順番に席がならんでおり、私はY。
結構うしろの方だけど、前はちょっとガラ悪そうなお兄さん達で盛り上がっており、
ぬれた服を脱いでその場で絞ったりしてる。
どうやらうしろの方はいい席のようだ。
隣にすわったのもアイビー調の服を着たこぎれいなインドの男の子で、なんか安心。
たくさん席はあるけど、前の方8列ほどと、私の座っている付近3列ぐらいしか人はいない。

13時ちょうど、予告もなく映画は始まった。
お決まりの「SUPERSTAR ラジニカーント」のタイトルから。
始まってしばらくして、ラジニらしき手が見えた瞬間、前の方の席では歓声と拍手。
スーパースターの登場にみんな大喜びである。
タミル語は解らなくてもノリのいい音楽と、簡単明瞭なストーリーで充分楽しめた。

あらすじ…ラジニに恋した大金持ちの女性が、ラジニが自分でなく召し使いの女の子に
恋したことに腹を立て、毒をもったり(!)幾度となく邪魔するが結局2人は結婚してしまう。
その事を何年もうらみつづけ、部屋にこもって繰り返し2人の結婚式のビデオをみて
年月を過ごしていたが、やがて自分の息子を彼らの娘に近づけ、
恋する人と結婚できないつらさを味わわせようとする。
しかし、ラジニに諭され、息子はラジニの娘との結婚を決意する。
怒った彼女は結婚式の日、マシンガン(!)を持って現れるが、ラジニに諭され、
自分の身体にマシンガンをぶっぱなす…というものだった。
なんともインド映画らしい無茶な展開と、ラジニが決してピンチに陥らない完璧なまでの
スター崇拝ぶりに恐れ入った。みんながインド服な時も、ラジニはあまり趣味のよくない洋服で
決め決めである。踊りも滑稽だ。でも単純におもしいから、私は大好きだ。
それにしても映画館は寒い。クーラーがガンガンに効いていて、
3時間もの間、震えながら観ていた。

映画が終わって、オートでアンナサライの郵便局に向かう。
この辺りのオートは簡単な英語も理解しない人が多く、乗車拒否に合ってしまった。
ようやく1人つかまえ、一生懸命郵便局を説明。
理解したのか走り出したけど、連れて行かれたのは小さな街中の郵便局。
アンナサライだというと、ようやく理解したのか、メーターを倒して走り出した。
道はますます川化しており、もともとがきれいな道ならまだしも、乾いている時でも…
という道なので、とても歩けそうにない。
ようやく到着。メーターに5プラスして渡したのにまだ不満だったのだろう、
呼ばれたけど、無視して歩いた。

郵便局はシステム化されており、てきぱきとしている。切手を買い、日本へと送る。(8RS)
アンナサライは大きい交差点で地下道を4回も出たりはいったりしながら、
大通りの本屋さんについた。地下には物乞いの女の子もいたが、
2回、3回と通ると何も言わず不思議そうに見てるだけだった。

雨の日の移動は疲れる。この日は少し買い物をして、ホテルに帰った。
この夜は5回も停電した。


10/6(水) MGRフィルムシティへ

朝ご飯の途中にも停電した。今日は先日行きそびれたMGRフィルムシティに行く。
フロントで行き方を聞き、エグモア駅へ。
幸い雨も上がった。22Aのバスに乗って30分ちょっとでADYAR SIGNALへ。
昨日の雨でまだ道路はぬかるんでいる。
そこからオートでMGRについた。
ここは映画村で、映画の撮影用のセットや編集や録音等できる施設が整っている。
カメラを持っているといったばかりに50RSもとられたが、
言わなくてもわからなかったにちがいない。広い公園のような園内を歩くと、
日本庭園と書かれたどう見ても中国調のちゃちな五重の塔風の建物があったり、
巨大なサメをかたどったゲートがあったりする。
これを使って、いったいどんな映画を撮るというのだろう。
サメの口をくぐると、イタリアンガーデンというヴェルサイユ調の建物があった。
そこにいくまでに、たっぷり水を含んだ芝生のせいでスニーカーはずぶぬれ。
なんかわざわざ来たことに少し後悔した。
途中、大学生が卒業制作の映画撮影をしているのがあっただけで、
たいした収穫はなかったのでそろそろ帰ろうかなと、もう一回園内を歩いていると、
雨が降って来た。急いで歩き、サメの口に非難する。
他のインド人客たちもやってきてスコールと化した雨がやむのをまった。
その間、子供をはじめみんながこちらを興味しんしんでみている。
やがてその中の一人がなにか話し掛けて来た。きっとどこからきたのかきかれてるのだろう。
「JAPAN」というと、いっせいにみんなが近づいて来た。
たどたどしい英語でいくつか質問される。そのうち一人が握手を求めて来たので応じると、
みんなも手を出して握手を求める。
子供にむりやり手を出させる親もいる。映画スターと勘違いされた?かもしれない。
みんな大喜びしている。
せっかくなのでみんなで記念撮影し、雨が小ぶりになったところでMGRを去った。



バスにのり、ジョージタウンに向かう。
海沿いの道は見所も多く、降りて歩こうかと思ったけど、選挙の開票日のせいか、
警官が多くなんか物々しいのでそのまま終点までバスに乗っていた。

ジョージタウンは小さな商店がひしめきあい、大勢の人で雑然としている
「インドらしい」場所だった。
通りには野菜や果物、あまり実用価値のなさそうなへんなものを売る露店がならび、
その前を人力車やオート、車が通る。
すられないようにカバンに注意しながら店を見て周った。
まずインドサンダルが欲しかったので靴屋さんに。170RSでサンダルを購入。
もう少しいいのを買えばよかった。そのあと、ラジニのポスターはないか?と尋ねながら
カードの卸問屋に入っていった。店のおじさんに奥に案内され、カードの束を見せてもらう。
ポスターはないらしい。問屋なので100枚単位でしか売っておらず、一つの柄をえらんで購入。
20RS。そのあとサリー屋に入って、パンジャビやマドラスチェックの布地、
ブレスレットなどお土産を探した。
ここの主人の奥さんは日本(沖縄)で店をやっていたことがあるらしい。
サリーを着せて写真をとってくれた。日本に帰ったらこの写真を送って欲しいという。
コーヒーを頂いて、今度来た時はぜひサリーをつくるように言われる。
タミル語も教えてくれるといった。



しばらくそこで過ごし、チャイナバザール(中国風の雑貨などをうる屋台がビルの中で
営業している。)をのぞいてエグモア駅に向かった。
コーラを飲んだ店ではこちらに気を取られていた店のお兄さんがガムの容器をひっくりかえし、
あわてふためいていた。
少し買い物をしたあと、ホテルにもどった。


10/7(木) 博物館見学とお買い物

モンスーンの影響でまた今日も雨。でも降ったりやんだりで、日中は小ぶりなのが幸いである。
まずは博物館にでかける。ホテルの前で待っていたオートが
どっちが先にいたかでけんかを始め、2人とも40RSというので
違うのを捕まえようとしたら、1人が「20RS!」といったのでそちらを利用することにした。
この運転手はやたらとチャーターを勧め、何時に空港に行くのかとか、
博物館に着いても待たなくていいといってもコストはかからないといって待とうとする。
でももうオートは利用しないといって、ようやく帰ってもらった。

博物館はかなり見ごたえのあるものだった。
1番目…まず石像などのある建物へ。
ガネーシャやその他さまざまな石像に加えて、インド象の骨やヘビのホルマリン漬けなども展示。
展示というよりその辺においてあるというべきか。
壁には「博物館員がガイドしてチップを要求しても払わないで欲しい」と書いてある。
雇い主も彼らの行動を信頼していないのだろうか。
2番目…木彫りや武器、洋服などを展示。埃かぶってるのもある。
ひまそうな係員にペンを要求されるが持っていないという。
せっかくのきれいな建物も、手すりははとのフンでよごれており、
掃除している人はたくさんいるのに、きっと手抜きし放題なのだろう。だるそうに仕事している。
3番目…ブロンズ像の建物。踊るシヴァ神やクリシュナの像など、
非常に精密に作られている。どれも同じようにみえる像でいっぱい。
4番目…子供のための博物館。世界の人形や解剖モデル、
古いコンピュータなど展示してある。一昔前の、さびれた学校の理科室といった感じ。
しかしどの建物の係員も、どうしてこうやる気がないのだろう。
5番目…美術館。ワンフロアだけでとても暗い。
ここもせっかくのきれいな建物がいかされていない。大きな肖像画や細密画が飾られていた。
ここの係員もペンを要求してきた。
6番目…現代美術の建物。ここで見学していると、雨が本格的に降り出して来た。
雨宿りがてら、じっくり見学する。
RAJA RAJA VARMAさんの絵はルノアールのようなタッチで描かれたきれいなインド女性。
建物の真ん中は雨漏りしていて、真下の彫刻はずぶぬれ。
こんな展示では絵もダメージを受けるのじゃないかと心配だ。

雨が小ぶりになったので、博物館をでる。
オートで行こうとしたけど、チャーターとか勧めるうるさい運転手だったので、
「もう結構!」と歩いていくことにした。
近くのプリンスタワーというショッピングコンプレックスを覗く。
お土産など買いながら歩き、ここでオートをひろってインドの民芸品を扱う
テクニカルインスティチュートへ。少し見たあと、スペンサープラザへ。
家族のお土産や自分のものを買って歩いた。カシミヤのショールが気に入ったけど、
あとで来るといって考えることに。
疲れて、お金もあまりないのでホテルに帰る。今日の夜に帰国するので、
部屋でくつろぐことにした。

5時過ぎ、やはりさっきみたショールがほしくなり、オートをとばしてスペンサープラザへ。
店のおじさんは覚えていてくれて喜んで見せてくれた。
ショール2枚とチベット風ポーチを買い、ペーパーマッシュのこもの入れをもらって帰った。
帰り道、ものすごい爆竹の音と人で道路がふさがれ、警官が多数でていた。
選挙のためだろうか。かなり怖かった。

8時にチェックアウトし、フロントで南アフリカの女性と話す。
オートで175RSでエアポートまでお願いし、ホテルに別れをつげた。
オートは夜に長距離乗ると結構怖い。ビュンビュンとばすし、車の横すれすれで抜かしたり、
死ぬかもと思った。信号で止まった時も物乞いがいきなり手を伸ばしてきたり、
風をまともに受けたりと、窓がないというのはデンジャーだ。

空港についてほっとした。両替をすませ、出国審査のおじさんに「か〜お〜り〜」といいながら
はんこをおしてもらって、乗客リストをチェックしてようやく中へ。日本人も何人かいた。

トランジットのため、マレーシアへとむかった。


10/8(金)おまけマレーシア

飛行機の中でアラブ系の子供が泣き叫んでいたので寝られず、
ヘッドホンも壊れて使えなかったので、非常に退屈だった。
寝ないままマレーシアで1日すごさなきゃいけない。空港内のカフェで朝食をとり、
入国審査をすませ荷物を預けてクアラルンプール市内へ。
前回市内観光してるので今回は何もすることがない。ブランドショッピングもしないし。
そこでKLタワーにいくことにした。

KLタワーにのぼり市内を眺める。
今回は前回遊んでくれたKIMがいないので一人で時間をつぶさなきゃいけない。
タクシーでチャイナタウンのセントラルマーケットに向かい(マレーシアのタクシー代は高い!)
たくさんの商店を見て歩きながら買い物したりする。
店の男の子や歩いていた女の子に声をかけられ、話したりしながらしばらくそこですごし、
チャイナタウンをうろうろしていろんな店をのぞきながら、
市内随一の繁華街ブキッビンタン通りまであるいていった。(けっこう遠かった)

ここは大型のショッピングセンターでいっぱいで、ブランド物などもたくさん売っている。
疲れたのでお茶をして通りを眺め、帰りのリムジンの予約を電話ですませる。
うろうろと5時間ぐらいつぶしたあと、突然のスコールに足止めをくって、
1時間まってもやまないので、雨の中、走ってリムジンの乗り場に向かう。
リムジンのおじさんにくどかれたりしながら、空港にむかった。
何もすることがないというのは非常に疲れることだ。

マレーシアの空港でもしばらく時間をすごしたあと、ようやく搭乗。
マレーシア1日と、インド全日程で使ったお金とほとんどかわらない。


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