HO-CHI-MINN  1997.11.20〜25

11/20(木)

関空行きのはるかに乗り込み、2時間前に空港に着く。
今日は平日だというのに結構人は多い。
チェックインの際に、機内持ち込みサイズ(縦×横×高さの合計115cm以内)だと思っていた
キャリーバッグを預けてくれと言われる。
ベトナム航空はロストバゲッジが多いと聞いていたので抵抗したけどだめだった。
結局、JALバッグ(免税店でくれる袋)に貴重(といってもたいしたことないもの)を入れ替え、
若干の不満をのこしつつ出発。
ちなみに荷物は無事でてきた。

ホーチミン着。着いて早々、タクシーの勧誘の嵐に巻き込まれるが、無視して両替へ。
しつこく着いてきたタクシーに、エアポートタクシーかどうか確認し、乗ることに。
積極的だけあって、この人はよくしゃべる。
適当に会話しつつ窓の外の風景に目をやると、今まで見た都市以上にDUSTYな街が…。
一瞬、本当に5日間も過ごせるだろうかと不安になってしまった。
でも中心に近づくにつれてビルは増え、バイクも数を増し、
ベトナムきっての都会であることを実感。無事コンチネンタルホテルに到着した。
タクシーの運転手は着いて瞬間的にメーターを消した。でもしっかり見ていたので、
6万ドンきっちり払うとやや不満そうだった。

コンチネンタルホテルは、高級ホテルだけあって落ち着いた雰囲気。
旧フランス領の時代に建てられたこの建物はベトナムで最も伝統あるホテルとかで、
コロニアル様式のレトロ感覚が美しい。とっても気に入ってしまった。
中庭を有し、花壇には花がいっぱい。一つ一つの部屋はまるでマンションのように広く、
ベトナムシルクのベッドカバーが美しく光っている。
しかし、熱い…。慌てて冷房を入れ、ひとまず落ち着いてから街歩きを開始した。

スリが多いと聞いていたので必要なお金と、クレジットカードを持って後はセイフティボックスへ。
まずは、必ず作ろうと決めていたアオザイを作りにKIM YENへ。
(注 芸能人やミスアオザイも訪れる有名店です)
すっかり日本人なれしたここの店員は日本人の有名人の写真(もちろんアオザイを着ている)を
見せ自慢げだった。
無地よりも刺繍と思っていたので、いろいろ見せてもらって結局水色の花の刺繍入りのに決定。
すぐに採寸が始まる。何個所も計られ、数字が記入されていく時間は結構恥ずかしかった。
それにしてもベトナムの女性ってなんであんなにウエストが細いんだろう…。
トータルで35USDの支払いを済ませ、仕上がりは明日の11時と言われて店を後にする。

ドンコイ通りをぶらぶらしていると道端のシクロやバイクタクシーの運転手から
ひっきりなしに声がかかる。
「シクロ、安いよ」「Where are you going?」…。
シクロ&バイクタクシーは怖い・ボラれると聞いていたので無視してレストランを探し始めた。
それにしてもものすごいバイクの数。
マジェスティックホテルのドアマンのお兄さんにどうやって通りを渡るの?と聞くと、
彼は笑って途中までついてきてくれたけど、結局断念。明日チャレンジするといったら笑われた。
でもコツはゆっくりあるくことらしい。一歩歩いてバイクを避け、また一歩歩いて…という感じ。

ガイドブックに載っていた中級ベトナム料理の店『ルーンソン』へ。
路上にいる人々の視線を感じつつ、店の中へ入ってみると、どうやら他に日本人はいないらしい。
どきどきしながら、ペプシとチャーゾー(揚げ春巻き)とチャーハンを頼む。
ウエイターさんは結構かっこよかった。さかんに「バーベキュー」を繰り返すので
なぜかと思ったらどうやらその店の名物だったみたい。まわりはみんな食べていた。
運ばれてきたのは小さな揚げ春巻き10個と山盛りのチャーハン、そして葉っぱの山。
この葉っぱが苦い。タイのパクチーににたもので、おまけにハエもとまってた。
持参の割り箸で食べ始めたが、チャーゾーの味はまずまず。(葉っぱは結局使ってない)
チャーハンは堅いハムのようなものが入っていて、
米の種類がかつて日本でも話題になったタイ米のようで、ぱさぱさ。あんまりおいしくはなかった。
結局、半分くらいでおなかいっぱいになってお勘定をしてもらったけど、
全部で5万8千ドン(約650円)。この量でこの値段は安いと思った。

外は大分暗くなってきた。バイクの波もライトを照らし、結構きれいだ。
さっき教わったように通りを歩いてみる。なんだ、結構簡単じゃない。
随分周りを見る余裕もでてきた。

取りすがりのお店でチャム族( 注 ベトナムの少数民族) の小物を買う。
7000ドンの小銭入れをすぐに2000ドンも引いてくれておかしいと思ったら
他の店では最初から5000ドンだった。言ってみてよかった。
(この時に今後、必ず値段交渉をすることを決心する)

早めにベッドにはいり、うとうとしかけると、会社の後輩の知人より電話が入る。
今回、このホテルをとるのに頼りにしたベトナム在住の大塚さんだった
(APEXという現地旅行会社でアルバイトをしていたことがあり、ホテルを安くとってもらえた)。
明日の昼に会うことを約束し、一日が終わった。


11/21(金)

喉がからからで目が覚めた。昨日あつくて冷房をかけっぱなしでねてしまったみたい。
今日は朝から街歩きをする予定だったので、7時に朝食をとりにホテルのレストランへ。
バイキング形式でベトナム料理あり、フルーツあり、フランスパンに、シュークリームと盛りだくさん。
ペストリーとフルーツ、ベトナム料理の米粉の水餃子みたいのをとって席につく。おいしい!
(おいしかったので、ペストリーはこの後、4日間食べることになる)
結局、朝からたくさん食べてしまった。

8時にホテルを出、一路聖マリア教会へ。
教会の写真を撮ってたらやはりよってくるのがバイクタクシー。
いらないといってもしつこくついてくる。
避けようとおもって隣にあった中央郵便局に入って手紙を書いて出てきてもまだついてくる。
もちろんマリア教会に入って出てきてもいた。悪気はないんだろうけど、
これじゃあゆっくり見れないじゃない!近くまでだから要らないといって、
なんとか振り切って歩き始めた。この時点で汗でべたべた。後で気づいたけど、
歩いてるのは私くらい。ベトナムの人はどうも歩かないらしい。
だから待ってましたとばかりに寄ってくるんだね。

次は統一会堂へ。ここはベトナム戦争の時に大統領が住んでいたこともあり、
中には当時の地下通路(壁の厚さが1.6Mあったりする)や通信器材、立派な部屋があり、
会議用の部屋は今でも使用されているとか。
日本語を話す20歳の女の子がマンツーマンでガイドしてくれた。それにしてもこっちの人は
すごく向学心があると感心。(他にも英語はもちろんフランス語、中国語のガイドをする人がいた。)
この女の子も日本語学校に少しかよっただけみたい。
日本語上手ですね、と誉めると本人は
「でも母親が中国人なのに自分は中国語を話せないのです…恥ずかしいです。」といたって謙虚。
統一会堂の中では、しばし街中の喧燥を離れてのんびりできた。

気合を入れて通りへ。革命博物館を目指して歩き始める。途中道が分からず、
地図をだしてたら、シクロのお兄さんが革命博物館ならそこだと、教えてくれた。
ほんの数10メートル先の建物だったし、多分観光する人が多いんだろうなあ。
お礼を言って中へ入る。
中では結婚式の撮影をしていた。(もしかしたらウエディングドレスの撮影?)
ものすごく決めてて、不自然で、おかしかった。
ここはベトナム語の解説しかなくて展示品を一通り見て、売店へ。
お土産にジッポーを買おうと思っていてザンシン市場までいくのは面倒になったので
ここでいろいろ見せてもらう。オリジナル(戦争当時のもの…でも本当じゃないみたい)
とコピーがあり、悩んだ末に各一個づつ購入。
本当は2個で18USDといわれたけどがんばって18万ドンにしてもらう。
ちょっと不満だったので細かいお金を出してあと2000ドン足りないわ、といって
了解させた。(結局17万8千ドン)ベトナムでは結構この手はつかえる。
<トイレ情報>革命博物館のトイレは足場のみのトイレ。ちょうど掃除が終わったとこで
結構きれいでした。掃除のおばさんがおもいっきり中で着替えててびっくりしたけど…。

昨日注文したアオザイを取りに行く。
汗でべたべただったので本当はいやだったけど試着。なかなかいい感じ。
これなら友達の結婚式にも着ていけそうだ。その場に居合わせた日本人の女の子も
私のを見て買う気になったみたい。他の布を見ていたらもう一着欲しくなったけど、
そんなに着る機会もないし、やめておいた。



いったんホテルに帰る。
クールダウンしてから明日行こうと思っているクチトンネルのツアーを申し込みにシンカフェへ。
昼間もバイクの数はものすごく多い。大通りを渡るのが怖かったけど、
コツを思い出してゆっくり渡ってみた。
こっちの人はバイクも人も、後ろから来る人が気をつけるようにできてるみたいで
きちんと避けながらとおっていく。信号は関係なし。
一回、日本の感覚で青だからと渡りかけてひかれそうになった。
でも実際事故は多い。私が滞在している間にも5回事故現場を目撃した。

シンカフェの近くでシクロのお兄さんが寄ってきた。
日本人が書いたという「この人は安心です」というメモとプリクラの写真を見せてついて来るが、
歩きたいの!といって乗らなかった。どうして?スリに狙われるよ!とか言いつつ、
シンカフェへの道を教えてくれた。横にぴったりついて来ながら…。
たくさんのツアーのなかから目的のクチトンネルのツアーを申し込む。
48000ドン(約550円)。安い!
明日の朝8:30に出発だといわれ、カフェを出るとまださっきのシクロのお兄さんはそこにいた…。

仕方なく、また一緒に歩きながら、来るときに見ていたベンタイン市場前のホテル1Fにある
洋風のレストランを目指して進む。途中で営業エリアが終わったのか「気をつけて」の
言葉とともにお兄さんはどこかへ去っていった。結構いい人だったのかなあ。

レストランでペプシ(熱帯では炭酸がおいしい)と、チキンカレー(メニューになく何かセット
メニューはないか?と聞いたらでてきた)を頼む。きちんとしたレストランで、
これで20000ドン(約250円)。チップを5000ドン渡して、電話を借りる。
<トイレ情報>La Cafeのトイレは大変きれいな洋式。ジェットタオルも完備してます。

大塚さんに連絡をとり、待ちあわせ。時間までベンタイン市場で買い物することにした。

ビーズのサンダルを発見。ベロア地にビーズの刺繍のついたきれいなもの。
欲しかったけどあんまり欲しくない振りをして値段を尋ねる。一足5USD。
これでも安いんだけど(でもベトナム価格からすると高いかも)ドンの方が安いので
40000ドンから交渉開始。結局10分粘って45000ドン(約500円)になった。
その交渉を横で見ていたコーヒー屋のおばさんにコーヒーを買え買えといって
腕を引っ張って連れて行かれ、まあ買うつもりだったからいいかと思ってバンメトートの豆を
200g購入。絶対値引きできないとのことで(地球の歩き方とか日本の本をいっぱい
持ってる人だった)悔しいのでアルミのコーヒーフィルターを1個もらった。
(ちなみに日本に持って帰って飲んだらそんなにおいしくなかった)

おいしそうなフルーツに引かれて足を止める。
オレンジが4個で10000ドンといわれたけど、いろんなのが欲しかったので、
竜眼1房と、オレンジ1個、サンプーチェー(柿のような味)1個と、洋なし1個ちょうだいといったら、12000ドンといわれたけど、いま10200ドンしかないのといって粘った。
おばさんは渋い顔をしてたけど、もってけみたいな感じで結局売ってくれた。
日本では考えられないくらいおいしいフルーツが安く手に入って嬉しい。
あとはライスペーパー(これも6000ドンから5000ドンにまけてもらった)を買い、ホテルへ。

大塚さんは2時ちょうどにきた。喫茶店で氷が怖かったけど、
ホテルのは大丈夫と言われてアイスコーヒーを頼む。
ホテルの代金の件で連絡があったAPEXの関口さんが登場。
ホテル代の支払いのために関口さんに連れられてオフィスまでバイクタクシーで。
バイクに乗るのは初めてでこわかったけど、運転手のKIMさんは気を遣ってくれ
ゆっくり走ってくれた。カードでの支払いは私が2人目とかで機械をだしたり、
電話がつながらないといったりものすごくばたばたして不安だった。
関口さんも「まあ、大丈夫でしょう」と曖昧。
その足でKIMさんに歴史博物館まで送ってもらう。
英語を話せる人でいろいろ話をして打ち解けることができた。
明日の朝の迎えを頼むと「No Probrem!」。
8:15に今日いた場所においでといわれ、ばいばいした。

雨が降りそうな雰囲気になって慌てて帰路につく。
ベトナムは乾季に入ったとは言えまだ少し雨は降るらしい。
風がきつく、コンタクトの身には辛かったのでサングラスをかけて歩いた。
ここで発見したことがひとつ。サングラスをかけていると声をかけられる数が半分くらいになる。

6時30分に大塚さんと食事に出かける。
連れていってもらったのはファングーラオ近くの『BON』。
入り口でたらいに張った汚い水で食器を洗っているのを見てかなり不安になったけど、
とりあえず中へ。天井にはやもり。床はギシギシ。でも料理はおいしかった。
お勧めのSOFT CRABはなく、かにのにんにく揚げみたいのと、イカの蒸し物、
五目鍋を注文。ボリューム満点で、全部は食べきれなかった。

そのあとマジェスティックの屋上バーへ。
欧米人ばかりのここはベトナムにいることを忘れるくらい静かな空間だった。
カクテルはベトナムのお酒をベースにしたものを注文。ジンに似ていておいしかった。
おなかいっぱいとかいいながら頼んだプリンもおいしかった。
(外国人ならどんな服装でもお咎めを受けないそうです。もちろん好印象ではないだろうけど。)


11/22(土)

シンカフェのツアーへ。KIMさんは8:10すぎにきてくれた。
(後で聞くとベトナムではこれは非常に珍しいことらしい。約束を守る+時間どおりにくるってことは)
カフェまで送ってもらい、結局代金も「No Probrem!」で請求されなかった。
そのかわり晩御飯に誘われたけど、今日は友達と食べるから…といってやんわり断った。
いい人なんだけど、時間もわからないし…。
出発まで時間があったので、明日のメコンデルタのツアーを申し込む。
84000ドン(約900円)。大塚さんもいくといっていたので2人分申し込んだ。

大型のバスに乗り込み、クチトンネルへ。途中農民の写真を撮っていいとかで
下車して撮影タイム。ここで日本からきていたレイコさん(東京都)とリョーコちゃん(北海道)と
仲良くなる。ツアーガイドのMINHさんと一緒に写真をとり、再びバスの中へ。
MINHさんとはその後ずっと話をし、バスはまずカオダイ教の寺院へ着いた。

カオダイ教はとってもカラフルなお寺。
バスを降りると子供たちがわっと寄ってきて手に持っている籠をみせ、
ガムやライターを売りだした。要らない、といって歩き始めるとみんなにこにこして、
ノンラー(すげ笠)をかぶせたり、名前を聞いたりする。
こっちの人は必ず、名前とどこからきたかと、結婚しているか、と年齢を聞いてくる。
結婚していないというと「Don't worry」…。25歳ではまだ遅くないのよ、日本では。
何も買わずに一同ぞろぞろと寺院の中へ。子供たちはやたらレイター、レイターと繰り返し
にこにこ。中まではついて来なかった。
お寺の中はいっそうカラフルで、観光客なれしたお坊さん(?)が写真ポイントを教えてくれる。
でも写真をとってもらおうと思ったら、人が入っての記念撮影はだめと言われた。

12時ちょうどにお祈りの儀式が始まった。この時観光客は2階のテラスへ。
赤・青・黄色とカラフルな法衣に身を包んだお坊さんと、
白い衣装を着た信者たちのお祈りの様子はとってもきれいだった。

集合時間になったので、外へ。さっきの子供たちが私たちを見つけて近づいてきた。
要らないというと、急に態度を変えて、「後で買うと言った」「マダム、買って」と泣き落とし。
レイターとはそういうことだったのね。
リョーコちゃんが買うと、「あなたの友達は買ったじゃない!」と必死の形相。
でも要らないんだもん。結局買わなかったらあきらめて去っていった。
あんなに小さいのにすごい演技力。
ベトナム人の根性はこんなに小さいときから築かれるんだなあと感心(?)してしまった。

バスは近くの食堂へ。ここでコムチャイ(五目丼)を注文。食後にはバナナがでてきた。
こっちの料理はなんでもニョクマムをつけて食べる。
日本では生臭くってだめだと思ってたのに、ここではとってもおいしい。

表でフランスパンを焼いていた。ちゃんとした設備もないのに、とってもおいしそう。
ベトナムは小麦がおいしいからパンもおいしいんだって。みんな食後だというのに食べていた。
私も欲しかったけど、焼き立てのがなかったのであきらめてバスの中へ。

バスはクチトンネルへ。眠かったけどMINHさんが話し掛けてくるので起きていた。
そのうちにMINHさんも眠くなったのか、着いたらおこしてといって寝てしまった。
あなたはガイドでしょ!
(バスが着く直前、MINHさんは起床。髪にねぐせがついているのに気づかないまま、
おもむろにガイドを始めた。)

クチトンネルに到着。



みんな軽装になり、まずはビデオでベトナム戦争当時の映像を見る。
いかにベトナムの人が頭がよかったか、といったことを示すビデオだった。
(映像はあまりよくなかったけど)
見るのも恐ろしいトラップの説明や地下通路の入り口(枯れ葉に隠れている)を見ながら
見学用の通路へ。通路は暗く、狭く、そしてとっても暑かった。
だらだら汗をかきながら背中をこすり、ひざをついてようやく外へ。
自分達より大きい外国の欧米人はもちろん泥だらけ。
それでも戦争当時よりも拡張してあるとかで、いかに大変な苦労をしたかを実感。
蒸したタロイモ(キャッサバ芋※タピオカの原料)とタロイモのお茶をいただき、帰路についた。


バスは6:30にシンカフェへ。
明日のレイコさんとリョーコちゃんとバインセオ食べに行こうと歩いてたら、
レストランの前でココナツジュースを飲んでいる日本人に呼び止められる。
その人は写真家のヒラハヤさんといい、世界中の子供たちの写真を撮っているとか。
自分の写真もちゃっかり取っていただきました。

結局そこのレストランでココナツジュース(さっぱりしていておいしい)と
バインセオを食べることに。待つこと、15分、出てきたのは油っぽいオムレツのようなものだった。
味はまずまず、でも期待していたのとちょっと違ったかな。
代金は全部で18000ドン(約230円)。帰り、ヒラハヤさんの雇っているシクロを使えと言われたけど10000ドンも払うんならタクシーの方が安全でいいやと思い、タクシーで帰ることにした。
(タクシー代はちょうど10000ドンだったから、やっぱりシクロに10000ドンは高かった。)


11/23(日)

8時に待ち合わせて今日はタクシーでシンカフェへ。
昨日のガイドのMINHさん発見。挨拶をし、今日のガイドのTHONGさんに紹介してくれた。
レイコさんも今日のツアーに参加していた。

昨日よりもベトナムらしい町並みを見ながらバスは進んでいった。
さかんにクラクションを鳴らし、前の車を追い越し…。
途中のガソリンスタンドで休憩時にエンジンを水で冷やしていたのが気になったけど…。
「こういうツアーに参加することが自分から一歩死に近づいているということだよ。」
という大塚さんの言葉に納得。無事を祈る。



その後1時間くらいバスに乗り、ぬかるみの多い川沿いの土地に着く。
ぞろぞろとバスを降り、4隻の小船に別れて乗り込んだ。
ジャングルクルーズのようだと思い、妙にわくわくしながら川を進んでいくと、
やがて大きな河流にでた。メコンの雄大さを実感。
水上生活の人達が暮らすボートや川沿いに建てられた家々から子供たちが顔を覗かせている。
この時ばかりは今回一眼レフをもってこなかったことを悔やんだ。



船はミトーの街に到着。しばらくの自由時間に市場をうろうろする。
四国から来ていた2人とレイコさんと4人でランブータンを買って試食。
最初1個2000ドンとかいわれて高いと言ってたら、どこかのお兄さんが帽子に山盛りいれてくれた。
最初からそういってたのかなあ。ライチのようでおいしかった。

市場内はホーチミンよりも穏やかで、積極的な呼び込みもない。
落ち着いて見てて歩くことができたけど、あまり時間がなかったので集合時間に遅れそうになり
慌ててダッシュして少し大きな船に乗り込んだ。
レイコさんが写真を撮った子供がはにかみながら握手をしに来たのはとってもかわいかった。
やっと子供らしい子供に出会えた気がする。

船は大揺れをしながらフルーツ農園のある島へ。
ひっくり返るんじゃないかと内心びくびくするほどものすごく揺れ、
あちこちからキャーキャー悲鳴が上がっていた。
同じ船にイタリア人6人のグループがいて、その中のSTEFANOと話をした。
彼は冗談ばかりを飛ばす陽気なイタリア人で、英語はそんなに上手じゃなかったので
ちょうどいいレベルで会話ができた。

フルーツ農園ではツアー申し込み時に頼んだ昼食がでてきたけど、
フランスパンのセットは、大きなパンとチーズ2個(どろどろしてたけど要冷蔵のはずじゃあ…)、
そしてバナナ2本の簡素なもの。みんな苦笑いをしていた。
もう一つのベトナム風は昨日食べたコムチャイのようなもの。私はパンでよかったけど。
でも結局半分以上残してしまった。食後のフルーツはおいしかった。

STEFANOはビールとコーヒーをごちそうしてくれた。
アジアに非常に興味があるらしく日本にも友人がいるという。
うらやましかったのは今回のバケーションは約2ヶ月もあるってこと!たった5日しかないと言うと、
なぜ?と驚いたので、「それは、日本人だから。」というと妙に納得していた。

船を乗り換え、養蜂場へ。蜂の群がる巣箱へ指を入れての試食は怖かったけど、
蜂蜜はとってもおいしかった。(STEFANOは人に勧めておきながら自分は怖いと言って
試していなかった。)
そのあとハニーティーとハニー酒の試飲。お茶はものすごく甘く、お酒はとてもきつかった。

再び船にのり今度はココナッツキャンデーの工場のある島へ。
ココナッツの裏側の白い部分を試食させてくれたけど、味はなかった。
STEFANOに「こっちに魚がいるよ!」と言われて目をやったその時、
以前よんだ本多勝一さんの本に書いていた、あのトイレを発見!
池の上にトイレ(といっても木で囲いをつくってあるだけ)を出し、排泄したものを魚に食べさせて
養殖するというもの。今もそうやって育てているかどうかはしらないけど、
本当にあったんだあとショックを受け、ベトナムの魚は食べないでおこうと思った。

ココナッツキャンデーを買い、バナナワイン(これもきつい!)を試飲して船は帰路に。
夕日がメコン川に反射し、とっても絵になる風景。
ベトナムに来てよかったなあと思った瞬間だった。
その後バスにのり、帰宅の途へ。途中立ち寄ったカフェでは胴回り15cmくらい、
体長2〜3メートルはある大蛇がいて、一緒に写真を撮らせてくれた。
私はチャレンジしなかったけど、レイコさんはチャレンジし、「重い!」と言っていた。
噛まないかもしれないけど、巻き付かれたら怖いよ…。

バスは6:30にシンカフェへ。
本当はリョーコちゃんと4人で食事しようかといってたけど、
まだ1時間もまたなきゃいけなかったので、大塚さんと、近くの『ソン・グー』へ。
日本人の団体客が入ってたみたいで、民族楽器で北国の春とか演奏していた。
日本のおじさまたちはチップをはずんでいた。
大きなえびの塩焼き、チャーゾー(ここの方が上品な味)、堅焼そばと、
かにとカリフラワーのスープを注文。日本人むけなのか、とてもマイルドな味でおいしかった。
(もちろん値段も他のベトナム料理店より高かったけど…それでも日本円で2人で5000円位)


11/24(月)

今日はベトナム最後の日。一通り観光も済ませたし、何をしようかと思いながらも出発。
とりあえず、最後の日に行こうと思っていた戦争犯罪博物館へ。
ホルマリン漬けの胎児とか、ぽんっておいてあって、思ってたほど怖くはなかった。
でも残酷な写真をみながら戦争のむごさを実感した。

帰り道に見つけた国営百貨店でショッピング。会社へのお土産と、
マロン(注うちの犬。生後2ヶ月)にかぶせようとおもって小さなお土産用ノンラーを購入。
(でも頑張って値段交渉して買ったのに、マロンは必死に抵抗し、かぶってはくれなかった…)
いったんホテルにもどってチェックアウトを済ませる。

昼からは開いていると言われていったホーおじさん記念館へ。でもやっぱり休館日だった…。
ベトナム一美しい建物と聞いていたので写真だけ撮り、
気を取り直して歩いてベンタインのバスターミナルまで行き、そこからバスでチョロンへ。
バスは安くて(3000ドン)空いていたので快適だった。でもスリには注意していた。
チョロンはわりと雑然とした感じで、シクロなんかも汚い感じ。用心のためサングラスをかけ、
ビンタン市場に入っていった。
市場内はこれでもかって言うくらいに店がひしめきあい、
物がやまほど積み上げてある。買い物はいちいち交渉しなきゃいけないので見るだけにしておいた。

ビンタン市場を後にし、街歩きを開始。すぐにシクロに声をかけられるけどずんずん歩いていくと
教会が見えてきた。なおも着いてくるシクロに「いらない!」と日本語でいうと、
そのおじさんは意外とあっさりと去っていった。断るときは気迫が一番なんだろうなあ。
あひるや鶏が生きたまま売られている小路を通り抜け(鶏の首を切って血を抜いてたり…。
ちょっと気分悪くなった。)、教会の庭で一休み。疲れた。熱い国では体力の消耗がとても早い。

雑然とした通りを歩いていて、ふと「ここで日本人の女の子が一人いなくなっても
誰にも分からないだろうな…」ということを考え怖くなった。
だって、まわりには全く観光客らしき人がいなかったから。少し歩く歩調を速める。
なおも歩き、フォック・アン・ホイ・クアン寺を発見。そ〜っと中に入ってみると
巻き線香が天井から無数にぶら下がり、かすかに入る日の光と絶妙なバランスでとても
神秘的な雰囲気を醸し出していた。写真を撮りたかったけど、なんとなく躊躇して
結局心の中にとどめておくだけにした。でもとってもいい絵になると思った。

大通りをひたすら歩き(こんなに熱いのに歩いている人なんていない)、
途中大きな病院の中庭で休憩。目的のアンドン市場にはなかなか着かず、
ちょっと心配になってきたので地図で確認する。
さらに1kmほど歩き、やっとアンドン市場へ。
とりあえず座りたかったので隣にあるシーザーホテルの4Fのカフェへ。
高級ホテルのカフェだけあってペプシが5USDと高い!でもおなかも空いていたので
目玉焼きののったチキンライスと頼み、しめて101500ドン。
せっかくだから1時間30分くらいゆっくりさせてもらった。
<トイレ情報>さすがに高級ホテルなのでとても美しい洋式トイレ。

アンドン市場はわりと空いていて見やすい。
ベンタインのように激しい客引きもいないし、ゆっくり見ることができた。
ひととおりぐるっと回って、今度はタクシーにてサイゴン河畔のチャンフンダオ像前へ。
タクシーの運転手は分かってないのか像を通り過ぎたので慌てて止めておろしてもらった。
言わなかったらどこまで連れて行かれたんだろう…。

銅像をみあげ、一応写真におさめてドンコイ通りへ。
ここでもシクロは寄ってきたけど、ここに来たのよ!と余裕で笑ってかわせた。
お兄さんは「また後で。」と手を振ってくれた。

もう観光も終わったので国営百貨店で買い物をする。
途中、クチトンネルのツアーで一緒だった京大生の春名君に会う。
少し会話をし、ふと見つけた竹琴を衝動買い。
頼まれていたルアモイ(ベトナムの焼酎)も買った。

休憩しようと近くのお洒落なカフェへ。本当は『レモングラス』に行きたかったけどあいにく改装中。
ホーチミンでは改装ラッシュみたいでホテルやさまざまな建物が工事中だ
(コンチネンタル前の市民劇場も)。最近できたばかりのようなこのカフェは、
クーラーも効いていて快適。店員は慇懃な感じがしたけど。
コーヒー(アイスを頼んだのに出てきたのはホットだった)とフルーツカクテル(細かいフルーツに
お酒をかけたもの)を頼んで食べていると、女の人に「日本人の方ですか?」と声をかけられた。
聞けば、日本の人で、貿易関係の会社に勤めていて今度からここに住むことになるかも
知れないとのこと。やや不安そうな感じで、見所とか聞かれ、ドリアンケーキを食べに行くのに
誘われたけど、今日は帰る日なので断った。

6時に大塚さんと食事へ。今日は日本料理の店『赤とんぼ』に行く。
スタッフは「はい、いらっしゃいませ」と日本語で挨拶。来ているのも日本人ばかりだった。
梅きゅうは大きな瓜のようなきゅうりに乾燥梅と思わせるもの、とやはり日本のものとはちがったけど、
きっとこっちで働いている日本人にとってはこういう料理でも懐かしく、
おいしいんだろうなあと思った。外国で日本料理店に入ったのは始めてだったけど、
調理法・素材とかを日本と比較をしてみるのもおもしろいと思った。

8時にホテルを出て、空港へ。タクシーの運転手さんは気を利かせてか英語の歌をかけてくれた。
今日帰っちゃうのかあと思うと、結構さみしい気持ちだったので窓の外をぼんやりと眺めていた。

空港には日本人ばかり。この時間に出るのはどうも日本行きの便だけみたい。
職員の人もまだいなくて閑散とした感じだった。
タクシーの運転手さんは全然しゃべらない人だったけど、最後に照れくさそうに「バーイ」と言った。

チェックインを済ませ、空港内へ。残ったドンをドルに換えたけど随分損した気分。
DFSは高いし、見るだけにしておいた。価格感覚がベトナムになっててココナッツクッキーに
7USDなんてとても出せない。会社へのお土産は街中で買っておいてよかった。
空港でレイコさんに会う。今日、チョロンでスリにあったらしい。
いつ取られたか分からなかったそうで、ベトナムのスリは手品師みたいと聞いていたけど
本当だったんだと思った。でもまだお金だけでよかったねと、なぐさめておいた。

飛行機は定刻に出発。後ろ髪をひかれつつホーチミンを後にした。


11月25日(火)

朝6:20 関空に無事到着。荷物チェックもなくスムーズに出られた。
レイコさんと別れを惜しみつつシャトルバス乗り場へ。もうすでに250円〓約20000ドンの
コーヒーも決して高いとは思わない日本感覚に戻ってしまっていた…。


<あとがき>

2ヶ月前にエアーチケットをとり、ホテルをお願いして待っていた今回の旅行。準備期間が長かっただけにいろんな本も読め、情報も得ることができたのですが、反面、「怖い」というイメージが先行して行くまでいろんなことを考えたりしました。でも実際行ってみると、タクシーも安全だし、バイクタクシーやシクロの運転手だってそんなに怖いと思う人はいなかった。もちろんスリの話を聞いたりすると用心は必要だと思うけど、警戒ばかりして行動範囲を狭くするのはもったいない。今回は高級ホテルに泊まったので安心してセイフティボックスを利用し、とられてもしょうがないと思えるくらいのお金だけ持って、かばんはたすきがけにして街中をがんがん歩きました。

また、いく前にベトナムが台風の被害に遭ったと言う情報も聞いて、ホーチミンは大丈夫かな、メコンクルーズにも行けないかなとか思っていたけど、実際現地の人に聞いてもそんなにたいしたことないような感じで、一生懸命調べて損した、という感じでした…。

私の場合、たまたま会社の後輩の知人がベトナムにいるというのを聞きつけてあつかましく頼ってしまったのですが、初めて会ったにもかかわらずとても親切にしていただきました。(旅先でのお騒がせはこれで2回目…前回はドイツでした。)
もちろんそんな知り合いがいないという人でも、カフェ主催のツアーなどに参加すると、日本人やその他の国の旅行者にたくさん出会えます。ファングーラオのシンカフェ前にはバックパッカーが大勢いますから。彼らはとてもフレンドリーです。

今回の旅行は出会いも多く、街も人もとっても思い出に残った旅行でした。ベトナムはリピート率が低いって聞いていたけど、自分にとってはとても充実していて、ぜひまた行きたいと思わせるなにかがありました。今回はホーチミンだけだったけど、みんながいいと言っていたハノイやダラット(ベトナム人の新婚旅行のメッカ)にも近い将来ぜひ訪れてみようと思っています。


おわり 

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